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環境も大切!女性エンジニアが働きやすい環境とは?

女性エンジニアが働きやすい職場環境を

女性エンジニアが働きやすい職場環境を

「女性が活躍する職場」というと、化粧品のような女性向け商品の開発やマーケティングを必要とするような分野では比較的理解されやすいでしょう。しかし、ITエンジニアのように、一見男性中心のようで、実際のところ男女を問わず実力を発揮できる分野では、制度をうまく使うことのできる社内風土さえあれば女性が活躍できるのです。

制度を動かすのは人

旧弊の男女差別がまかり通っている企業はさすがに時代遅れでしょう。大抵の企業であれば女性を活用するための何らかの制度を整えているものです。しかし実際にそれを動かすのは人であるため、「絵に描いた餅」であっては女性の活躍できる職場とはいえません。ITエンジニアの仕事にも様々な形態があります。例えば顧客の勤務時間に合わせて夜遅くまでの残業が常態化していたり、土日祝日の出勤が当たり前であれば、女性だけがその制度を盾にとって休むことは出来にくいのです。また女性特有の子育てや生理痛といった問題に男性が無知であるために、定時に帰宅することに罪悪感を覚えたり、制度があっても休めないなどといった具合です。これは社内で勤務する女性の数が少なければ少ないほど、女性からは言い出しにくい環境になるため、そのような会社には女性が集まらないという悪循環を生み出します。

ダイバーシティという考え方

欧米での流行にキャッチアップを繰り返すのは日本のお家芸になっていますが、ダイバーシティという考え方もその例に倣っています。これは多様性という意味ですがマイノリティ、つまり女性や他人種を積極的に受け入れることによって社内の考え方や文化を多様化する一方で、「ワーク・ライフ・バランス」という一人一人の仕事と生活の共存に目を向けるという、二つの面において職場環境を変革しようというものなのです。つまり、これは男女両方にとって働きやすい環境を整備することを意味しています。一昔前の男性は稼いで女性は家事と育児という分業も、うまく行っている間は見えなかった欠点が不況になって一気に噴き出しています。男性のみが稼いでくるにはあまりに負担が重い経済情勢の中で、むしろ更にきめ細かな協力こそが必要になっています。

風通しの良い風土を育てる

このように考えるとベンチャーにせよ中堅あるいは大企業にせよ、人が働きやすい環境を生み出すためにできることはいくらでもあります。もちろん大企業の方が、人の配置を柔軟に変えやすいという点では、使いやすい制度になっているかもしれません。しかし、ITベンチャーであっても、受託業務と自社開発とを業務の二本立てに仕立てているような企業であれば、比較的柔軟な考え方ができると言えます。これは企業におけるリスク分散という面でもすぐれた経営方針であり、そのような経営を目指すことによって結果的に女性が働きやすい環境が整うのかもしれません。

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